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下野宮宿東遺跡
下野宮宿東遺跡は、久慈川と八溝川が合流する三角地点の低い河岸段丘上に立地しています。地形的にみて、生産基盤となる後背地に湿地は求められず、畑地が主流となっていたことが推察されます。
この時期は、他の地方では方形周溝墓が造られ、首長者の存在が考えられる時期ですが、現在この付近で確認されている遺跡はこの遺跡1か所であり、せいぜい2~4軒の住居で構成されていたと推定されることから、首長者の存在は考えられず、開拓者のみが移動してきた可能性もあります。
古墳時代初期の五領式土器の大子地方への伝播は、茨城県域の他の地域よりも遅れており、5世紀前半に位置付けられる五領式土器が出土しています。
出土した遺物
土師器甕で、器面全体と口縁部内部に刷毛目調整痕が見られます。
- 区分:遺跡(周知の埋蔵文化財)
- 種別:包蔵地
- 所在地:下野宮字宿東1690ほか
- 時代:縄文、古墳、奈良・平安
地図を見る:下野宮宿東遺跡
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